Borge Mogensen
「美しくて良質な家具」を大衆にもたらした心優しきデザイナー
Børge Mogensen (1914-1972)
ボーエ・モーエンセン
1914年4月13日デンマーク、オルボー生まれ。
ハンス・J・ウェグナーと共にデンマークの近代家具デザインにおける代表的なデザイナーの一人。
1934年に家具マイスターの資格を得て、家具職人としてのキャリアをスタートさせる。デンマーク近代家具デザインの確立者であるコーア・クリント、モーエンス・コッホに師事。
1944年、親友のハンス・J・ウェグナーと共作で「スポークバックソファ」を発表。シェーカー様式の椅子をリ・デザインした傑作「J39シェーカーチェア」は後のハンス・J・ウェグナー の名作「Yチェア」の原型になったと言われている。
常に大衆を視点にデザインし、デンマークの家具デザイナーの中でも、ひときわ美しく丈夫で長持ちする家具をデザインし続けたモーエンセン。
彼のチェアの持つ、体全体が包み込まれるようなどっしりとした安心感にはモーエンセンの温かい人柄が表れているようである。
また、木に愛情を注ぎ、彼ならでの「木の美しさ」を見事に表現しているチェアは、プロポーションの美しさはもちろん、座った時に体が木にしっとりと優しく包まれるようである。