リビングからはじまる家族物語 -デンマーク家具特集-
デンマークの家具がもたらす価値は、あなたが大切にされている家族や愛する人の心に寄り添ってくれる癒しの世界です。
その世界は、家族やあなたの人生を前に進めてくれると信じています。
当たり前の日々が、当たり前ではなくなって来ている2021年夏。
今こそデンマークデザインの哲学「人にいい影響を与えるデザイン」で、生活の真ん中にあるリビングやダイニングからより明るく。より笑顔に。より心穏やかに。
こうしたことを実現する為に、自然の恵みから家具をつくる職人達による心のこもった家具をご紹介させていただきます。
目次
名作と伝統を守り続ける誇り高き工房 / PP MOBLER
まずは、どれほど心のこもった家具があなたや家族の元に届くのか。多少の知識も必要なのでご紹介させてください。
〝木目のひとつひとつが活き活きと輝いて見える〟
〝北欧の香りが届いた〟
これらは、PPモブラーの家具を目の当たりにしたお客様からの感想です。
実際PPモブラー最大の特徴「全ては『木』への愛から始まっている」ためでしょう。
それもそのはず彼らは自社管理の森を丁寧に育てており過剰な採取は行いません。
また、通常木は切り倒すものですが、PPモブラーは違います。
「木を根っこから抜き取る」のです。
木を切り倒した場合、切株の根っこが土に残りやがて朽ちてしまい、新たな木が育ちません。しかし根っこから抜き取ることで、そこに新たな苗木を植えることができ木を増やすことができるからです。
切り倒してしまうことよりもコストも手間も膨大ですが、自然の恵みを減らさず、環境を守り続けていくことの方がよっぽど大切だという彼らの信念があるからです。
そして、今を生きる人々の為だけの品質でなく未来の人々の為にもこの品質を受け継がれるように持続可能な消費と生産を確立しています。
近年からはじめたわけでなく、1953年の設立当初から行われていることから誰もが認める最高峰の北欧家具ブランド、それがPPモブラーです。
PP701 アームチェア / 家族との愛情物語
ここからはPPモブラーから発表されたPP701アームチェアに込められた、心温まるストーリーをご紹介いたします。
生前、PP701をデザインした「ハンス・J・ウェグナー」にインタビューした方から直接伺った話が含まれています。
とある日、ご縁があって、ウェグナーのご自宅に招待されました。
リビングに案内されると、目の前にはダイニングテーブルを囲うようにPP701チェアが並んでたそうです。
美味しい料理と共に、ワインも進み上機嫌なタイミングでウェグナー本人にこんな質問をしてみました。
『これまで沢山の椅子をデザインしていますが、その中でも1番気に入ってる椅子はどれですか?』
ウェグナーは悩んだ表情を見せた後、その質問には答えずに隣に座る奥様に同じ質問を返したそうです。
そうすると、奥様は
『今座っているこの椅子(PP701)が一番好きです。私と家族の為にデザインしてくれた椅子ですから』
それを受けて、ウェグナーもすかさず
『私も今座っているこの椅子が一番気に入っています。だって君(奥様)が一番好きと言ってくれた椅子だからね』
と答えてくれたそうです。
今を生きる人達にも続くPP701のストーリー
このストーリーにはまだ続きがあります。
晩年、老人ホームで過ごすウェグナーは、自身の部屋に家具の持ち込みが許可されました。
生涯500種類以上の椅子をデザインして来た彼が部屋に持ち込んだ椅子、それがPP701でした。
最期の最期まで自身の側に置いておきたかった椅子が、家族の為にプレゼントした椅子であり、それは奥様が一番好きな椅子だっと思うと心が温かくなります。
奥様や家族との思い出がつまったPP701は、自身にとっても、心がこもった特別な椅子であったはず。
そして、このストーリーがこの世を去った今でも続いており、デザイナー自身がそうだったように、家族や愛する人へのプレゼント用の椅子として、現在も受け継がれています。
販売目的ではなかったゆえのディテール
品質の部分にも少しだけ触れたいと思います。PP701の魅力であり最大の特徴である背もたれ部分です。
販売目的ではない家具作りに当時は、貴重な無垢材は使わせてもらえず、切り落とされた無垢の端材4枚と2枚の薄い木材でつなぎ合わせ、もたれた時の強度により割れが起こらないよう十字型のチギリ加工を施してあります。
今回紹介しきれなかったリビングで使える家具達
本来であれば、ウェグナーと共に北欧家具シーンの黎明期を支えた「ボーエ・モーエンセン」デザインのリビングやダイニングで使いたくなる家具についてもご紹介したかったのですが…
PPモブラーとPP701の話だけで今回は終わりになります。
紹介しきれなかったボーエ・モーエンセについては、また次回に書かせていただきますが、モーエンセンのデザインが誇る〝三種の神器〟の写真だけでも掲載しておきます。
今回はリビングやダイニングルームといった家族が集まる空間に焦点をあわせて、そのシーンで使いたくなる家具についてご紹介させていただきました。
最後に。
今日一日頑張れたあなたや家族を優しく出迎えてくれる、暮らしの真ん中にある空間は心を癒してくれる世界を作ります。
デンマークデザインの哲学である「人にいい影響を与えるデザイン」がその世界へと導いてくれるからです。
誰もが求め続けれる幸せをデンマークの家具と共に。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日もあなたや家族にとって素敵な1日でありますように。
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今回紹介しました→ PP701商品ページはこちらから
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