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デンマークデザインとPP Møblerについて

デザイン大国と知られる北欧のデンマークですが、なぜ彼らのデザインは人の心を掴むデザインなのか?
それは人の為に作られ、さらにはその人の人生、家族、環境の事を考えて作られているからなんです。これは全く以て大げさではなく事実として「People’s Design(人のためのデザイン)」という考えがアイディンティとしてあるからです。

デンマークの生活とヒュッゲ

デンマークの冬は日が出ている時間が短く、外もとても寒いです。
そんな環境の中、どうやって冬を楽しむかと考えるようになるのは自然な事です。
そこには暖かい料理があり、暖かい部屋があり、視覚からも暖かさを感じられる照明や絨毯や家具を考えてみたり。
国民の大半が農家という事もあり、道具には深い思い入れがあります。
日中はとても寒い中で働き、夜は家に帰って道具の手入れをしながらゆったりと過ごす。
そんな生活を送りながら、様々な物やデザインが生まれて行きました。

また、デンマークには「Hygge(ヒュッゲ)」という言葉があります。
人と人との触れ合いで生まれる、ほっと癒される空間、心地良い幸せな雰囲気、という意味のこの言葉。

デンマーク人は、このヒュッゲをとても大切にする生活を送っています。
家族と家でゆったりとくつろいだり、カフェで友人たちと語り合ったり。
そんな心地良い空間を作るために、様々な工夫を凝らしています。
リラックスする音楽を流してみたり、部屋の明かりを少し暗くしてみたり、座り心地のいい椅子を使ってみたり。
そんな生活の中でデザイン的な発想は自然と豊かになり、人の為に多くのデザインが作られるようになったのです。

森と生きる職人達

今の生活のために、また未来の生活のために自然を大切にしているデンマーク。
国を挙げて環境保全に取り組んでおり、それはもちろん家具を作る職人達も同じです。
デンマークで設立された伝統ある家具工房、PP Møbler(ピーピーモブラー)。
森や木への敬意を持ち、環境への甘えを許さない姿勢を持っています。
通常木は切り倒すものです。しかし、PP Møblerは違います。
「木を根っこから抜き取る」のです。
切株の根っこは土に残りやがて朽ち、新たな木は育ちません。
しかし根っこから抜き取る事でそこに苗木を植える事が出来、新しい木を増やすことができるのです。
切り倒してしまう事よりも、コストや手間ははるかにかかります。
しかしそれを惜しまない事で、木を減らさず、環境を守り続けていく事が出来るのです。

家具に使用する木の「質」

そして、PP Møblerの木へのこだわりはこれだけではありません。
成長に何百年もの時間を要する木。
その木から作られる家具もまた、何百年も使えるようにと考えられているのです。
世界中で使われているPP Møblerの家具は、どんな環境で使っても木の反りやひねりが起こりづらい状態にするために、木を長時間乾燥させます。

多くの家具メーカーは、含水率(物質に含まれる水分の割合)を大体8%台まで乾燥させます。
それに対し、PP Møblerはそこから6週間以上乾燥させ、6%台にまで含水率を下げるのです。
たった2%ですが、それによって耐久性が上がり、木が変形するのを抑える事が出来ます。
そうする事でその木から作られた家具は長く使える物となり、新しい木を伐採する頻度も下がります。
人の為、環境の為に手間とコストを惜しまない。PP Møblerのそんな姿勢が、デンマークデザインの象徴の一つとして挙げられています。

人の為、その人の人生、家族、環境の事を考えられて作られているデンマークデザイン。
それを知り改めてデンマークデザインを見てみると、そこに込められている想いが見えてきそうです。

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